宮崎市内の保育施設で、うつぶせ状態で寝ていた0歳児が死亡したと発表がありました。
この保育施設は、過去にもうつ伏せにしていた赤ちゃんをそのままにしていたとのことです。
今回は、この保育施設がどこなのか、赤ちゃんが亡くなった原因などについても追求していきます。
宮崎市の保育施設でうつぶせで寝ていた乳児が死亡
宮崎市によりますと、先月19日の午後3時すぎ、市内の保育施設で職員と子育て支援員の2人が、うつぶせ状態で昼寝をしていた0歳児に異変を発見。
乳児は救急搬送されましたが、その後、死亡が確認されたということです。
ーhttps://news.yahoo.co.jp/articles/fc6b30736d7b232e3968974520f520e9a4eb6d5b
保育施設での、乳児死亡事故は、預けた保護者の気持ちを考えると、とても心が傷みますね。
宮崎市うつぶせ寝乳児死亡の保育施設はどこ?
この乳児が死亡した保育施設はどこなのでしょうか?
保育施設なので、こども園・保育所などが該当します。
現在、この乳児が死亡した施設名は、明らかになっていません。
しかし、この事故があって宮崎市が報告を受けたのは3日後です。
事故があった場合、速やかに報告することは義務付けられています。
公立園の場合、管轄は市町村になり、3日後の報告になる可能性は低いです。
個人的な推測ですが、今回の場合、公立以外の保育施設ではないかと考えます。
宮崎市うつぶせ寝乳児死亡の当時の状況は?
この乳児が死亡した状況でわかっていることは、
・0歳児
・うつぶせ寝で昼寝をしていた
・職員と子育て支援員の2人が発見
・救急搬送されたが、その後、死亡が確認
ということでした。
この乳児の体調などについては、報道には記載がなかったため不明です。
保育施設側の状況は?
保育施設側の状況ですが、
過去のシフトや子どもの数を確認したところ、時間帯によって配置する職員の数が不足している状況が、分かったということです。
ーhttps://news.yahoo.co.jp/articles/fc6b30736d7b232e3968974520f520e9a4eb6d5b
と、書かれています。
また、当日に関しては
乳児を見回る職員が不足していた
とのことです。
また、
過去にもうつぶせの状態で寝ている子どもを、そのままにしていたことがあった
ということもわかっています。
宮崎市は施設に対し文書による改善勧告を行っているとのことです。
死因の原因はSIDSか事故か?
乳児の死因については、現在のところ調査中です。
しかし、考えられる原因としては
①SIDS
②事故
の主な2つの理由が考えらています。
①SIDS
SIDSとは乳幼児突然死症候群のことで、
それまで元気だった赤ちゃんが、事故や窒息ではなく、眠っている間に突然死亡してしまう病気
ーhttps://www.gov-online.go.jp/useful/article/201710/2.html#firsrSection
です。
何の予兆や既往歴もない赤ちゃんが睡眠中に突然死に至る、原因の分からない病気だと定義されています。
ということは、それまでいくら元気であっても、寝ている間に亡くなってしまうということは、誰にでも起こり得ることだと考えられます。
ちなみに
・令和3(2021)年は81人の乳幼児がSIDSで亡くなっている
・1歳未満の赤ちゃんの死亡原因としては第3位
だそうです。
今回は0才児の昼寝中の出来事であり、SIDSの可能性も考えられます。
SIDSは、うつぶせ寝を回避することで、リスクを下げられると言われています。
②事故
今回の状況について、「うつぶせ寝」という表現しかされていませんが、昼寝中の事故として
・職員が呼吸チェックを怠ったことによって発見が遅れて死亡した
・タオルケットやバスタオルによる窒息死
・口の中に異物があったことによる窒息死
・嘔吐物による窒息死
・体調不良による睡眠中の死亡
といった例が、過去に存在しています。
今回、SIDSによる死亡ではなかった場合、事故によって亡くなったという可能性も考えられます。
当時の状況や、職員からの聞き取り、回避する方法はなかったのか、など詳しい検証が求められます。
お昼寝中の保育士の仕事はどんなことをしている?
子どもがお昼寝中の場合、呼吸チェックを行っていれば、保育士がしっかり管理していれば、午睡中の死亡は防げたのではないか?と考える人が多くいます。
実際、保育士は、子どもがお昼寝をしている間、どのようなことをしているのでしょうか?
午睡中、保育士は休憩中なのでは?と思われがちですが、実際休憩する余裕がないほど、仕事が立て込んでいる場合もあります。
一例をあげると、
・寝ない子どもの寝かしつけ
・連絡帳の記入
・ミーティング
・午前中できなかった仕事の片付け
・午後の活動の準備
・自分の昼食をとる
・掃除、消毒など保育室の環境整備
など、子どもが寝ている間にしかできない仕事が山程あります。
実際、子供のことを考えずに休憩をとっている保育士は、かなり少ないはずです。
保育施設だけが悪いのか?
今回のような問題が起こったときに、保育施設側の対応にばかり視線が注がれますが、実際のところ、5分おきの呼吸のチェックさえままならない、保育士の労働環境が問題だと考えます。
・保育士の設置人数が少ない
・保育士の給料が安い
・1人あたりの保育士の負担が多すぎる
など、保育士が心に余裕をもって働けてない状況では、事故も起こりやすくなってしまいます。
お昼寝中も、やるべき仕事が多いからこそ、今回のような事故が1件でもなくなるためには、
・モニターなどを導入してうつぶせ寝を感知する
・5分おきの見守りを保育士が徹底できるよう、保育士の設置人数を多くする
・保育士が余裕を持って働ける労働環境を作る
など、様々保育施設での改善が求められます。
また、保育施設側だけではなく
・0歳児を預けて働かなければならない親の環境
・育休中の手当
・子育て世帯への十分な経済的支援
など、働く親世代に対して、保育施設に預けざるを得ない環境を改善することで、自宅保育が可能になるという場合もあるのではないかと思います。
国全体として、子育てに対しての支援改革が必要なのではないでしょうか?