神奈川県横浜市の認定こども園で、不適切な保育があったとして、横浜市が2023年5月16日に改善勧告を出していたことがわかりました。
この行政指導が入った園はどこなのでしょうか?
また保育士の名前や、不適切保育の内容も合わせて調査しました。
横浜市瀬谷区認定こども園で不適切保育!市が改善勧告!
横浜市の認定こども園で、保育士が子どもの口に食べ物を押し込むなどの不適切保育があったとして、横浜市が改善勧告を出していたことがわかりました。
改善勧告が出たのは、横浜市内にある幼保連携型の認定こども園です。
ーhttps://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/501315?display=1
このこども園では、2021年10月、複数の保護者からの通報でこの女性職員による不適切保育が発覚しました。
これまでに、市による文書指導がこれまで2度行われていましたが、園からの改善に向けた報告が十分ではないなどとして、市はことし3月から特別指導監査を実施し職員へのヒアリングなどを行っていたそうです。
不適切保育が発覚してから、市の行政指導が入るまでに、時間がかかっていたことがわかります。
長期間に渡って不適切保育がされていた可能性がありそうですね。
横浜市が改善勧告を出した13の不適切保育の内容は?
この改善勧告が出された認定こども園では、市の調査によって、これまでに13の不適切保育があったことがわかっているようです。
市の調査で、この認定こども園では、保育士が食事を完食させるため、子どもの口に強制的に食べ物を押し込むなどの不適切な保育をしていたことが新たに分かりました。
行政指導後も十分な改善が見られなかったとして、市が3月14日から特別指導監査を行い、施設の関係者の聞き取り調査などを進めました。
ーhttps://www.nhk.or.jp/shutoken/yokohama/article/009/66/
ちなみに、この13の不適切保育の内容は
①午後の睡眠時間に、寝られない子どもや目が覚めてしまった子どもに布団から出ないよう言葉で強要する。
寝られないことを責める言葉がけをする。
②午後の睡眠の時間に、寝られない子どもを押さえつけるなど、無理やり寝かせようとする。
③食事を完食させるため強制的に口に押し込む。完食することを強要する。
④言うことを聞かないなど、思い通りの行動をとらない子どもに、〇〇になるよなどの脅迫的な言葉がけをする。
または強い口調で注意する。
⑤思い通りの行動をとらない子どもを、別室に連れて行き叱責したり、暗い部屋に閉じ込めたりする。
⑥ほかの子どもたちがいる前で叱責する。
⑦子どもの注意を強制的に引き付ける。
または威嚇する意図をもって、壁を強く叩く。
⑧子どもの足を掴み、逆さづりに近いような形で持ち上げる。
⑨子どもの手や襟元を引っ張って引きずる。
⑩子どもに注意をする際に子どもの顎を掴み、または子どもの顔に手をあて子どもの意思に反して顔を自分のほうに何度も向けさせる。
⑪子どもを寝かしつける際に、腹部を優しくトントンすべきところをその力加減が強い。
⑫子どもに対して、強い調子で注意や叱責を行う。
⑬子どもの年齢に応じた保育が徹底されていない。
遊びの選択などが、子どもの年齢や発達に応じたものになっていない。
と言った内容です。
かなり多いですね。
このような園児に対する指導が常習的に行われていたと考えると、子どもの心に受けるダメージも心配になります…
【どこ】横浜市瀬谷区不適切保育の認定こども園は瀬谷区あいりん保育園?
今回改善角を受けたこども園はどこなのでしょうか?
報道では
横浜市瀬谷区にある認定こども園
ということがわかっています。
さらに調査を進めたところ、Twitterで
瀬谷区あいりん保育園という園の名前が出てきました。
園が保護者に渡したと思われるプリントも掲載されており、確定ではありませんが、可能性としては高そうです。
瀬谷区あいりん保育園概要
愛隣保育園の概要はこちらです。
名称: | 学校法人横浜二ツ橋愛隣学園 二ツ橋あいりん幼稚園 |
郵便番号: | 〒246-0021 |
住所: | 神奈川県横浜市瀬谷区二ツ橋町144番地 |
TEL: | 045-364-5296 |
不適切保育の認定こども園を保育士も特定?
今回、不適切保育を行っていた保育士は誰なのでしょうか?
女性保育士は0歳児から2歳児までの3つのクラスを統括する立場で、自分の言うことを聞かない子どもに対して、これらの行為を行っていたとみられます。
ーhttps://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/501315?display=1
この該当する保育士は、すでに退職しているということですが、リサーチしたところ、ある特定の保育士の名前が出てきました。
園は、「この保育士がすでに退職していることから、不適切保育は現在は行われていない」と説明したようです。
個人の情報になりますので、この元職員の実名の掲載は控えさせていただきます。
横浜市瀬谷区不適切保育の認定こども園改善勧告までの経緯
今回、改善勧告を受けた瀬谷区の認定こども園ですが、改善勧告を受けるまで過程をまとめました。
2021年10月
・この園で保育士の1人が、園児を虐待している疑いがあるという通報が、複数の保護者から寄せられる
2021年11月
・人員配置などを改善するよう園に指導
ただ、不適切保育については認定まではできず「疑いがある」として懸案事項として園に伝える。
2021年12月
・市は不適切保育の様子が映し出された動画とその内容を確認。
しかし、それでも不適切保育を改善するための行政指導は行わなかった。
2023年2月
・虐待の通報からおよそ1年4ヶ月後、横浜市は前回市の担当者が確認したのと同じ不適切保育の様子を映した動画を確認。
市は不適切保育を認定。
・園に改善を求める行政指導を行う。
・過去のほかの不適切保育についても、事実確認を行うよう指導。
2023年3月
・保育士が食事を完食させるため、子どもの口に強制的に食べ物を押し込むなどの不適切な保育をしていたことが新たに発覚。
・3月14日から特別指導監査を実施。施設の関係者の聞き取り調査などを進める。
・その結果、保育士が食事を完食させるため、子どもの口に強制的に食べ物を押し込んだり、子どもをさかさづりに近い形で持ち上げたりするなど、不適切な保育にあたる13の行為があったことが新たに発覚。
2023年5月
・認定こども園に対し、再発防止などを求める改善勧告を行う。
・外部人材の登用など、現在の執行体制の見直しを行うよう勧告。
今後、勧告に従わなかった場合は改善命令や事業停止命令などの措置をとる場合があるとしている。