経営破綻したカネボウの事業を引き継ぎ、2007年に再出発した「クラシエホールディングス株式会社」。
その代表取締役社長を務めるのは、岩倉昌弘さんです。
今回はそんな岩倉昌弘さんのプロフィールや、経歴などについてリサーチしました!
岩倉昌弘のプロフィール
名前 :岩倉昌弘(いわくら まさひろ)
国籍 :日本
出身地 :兵庫県
生年月日 :1961年
出身大学 :関西大学社会学部
趣味 :スポーツ観戦
岩倉昌弘さんは、2018年1月より、現在の社長というポジションにつかれています。
ご家族は関西に住んでおり、東京に15年以上単身赴任されているとのこと。
ご家族と離れ、仕事に励まれてきたのですね。
趣味はスポーツ観戦で、東京六大学野球をよく見られているそうです。
クラシエホールディングス株式会社の概要
続いて、代表取締役社長執行役員を務める、クラシエホールディングスについてご紹介します。
所在地 | 東京都港区海岸3丁目20番20号 |
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代表者 | 代表取締役 社長執行役員 岩倉 昌弘 |
資本金 | 5,000百万円 |
事業内容 | グループ経営戦略の策定・推進、経営管理 |
グループ売上高 | 94,389百万円(2021年12月期) |
グループ営業利益 | 9,068百万円(2021年12月期) |
グループ従業員数 | 1,738名(2021年12月末時点) |
クラシエの事業領域は、大きく分けて3つです。
毎日の暮らしに密着するトイレタリー・コスメティックス分野(美)、薬品分野(医)、食品分野(食)を事業領域としているとのことです。
トイレタリー・コスメティックス事業 | クラシエホームプロダクツ株式会社 クラシエホームプロダクツ販売株式会社 セキセイT&C株式会社 |
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薬品事業 | クラシエ製薬株式会社 クラシエ薬品株式会社 <海外> 青島華鐘製薬有限公司 韓国クラシエ薬品株式会社 |
食品事業 | クラシエフーズ株式会社 クラシエフーズ販売株式会社 |
「破綻したカネボウ」を引き継いだ会社
クラシエは、2004年に経営破綻した『カネボウ』を引き継いだ会社です。
・繊維事業が衰えるなどして業績が悪化して債務超過に転落
・元社長を含む元取締役3名が粉飾決算で逮捕
ーhttps://gendai.media/articles/-/105000?page=3
産業再生機構、続いてファンドがスポンサーとなり、支援を経て、再生の道を進みます。
そんなクラシエグループのトップである、クラシエホールディングスの社長に就任したのが、岩倉昌弘さんだったのです。
岩倉昌弘の職歴
岩倉昌弘さんは、どのような職歴をたどってきたのでしょうか?
1985年:関西大学社会学部卒業後、鐘紡(カネボウ)に入社。
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2004年:大阪支店の販売部長。(カネボウが経営破綻時)
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2005年:ホームプロダクツ事業の社長に就任。
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2007年:クラシエホームプロダクツ社長執行役員に就任。
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2009年:クラシエホールディングス株式会社常務執行役員。
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2015年:専務執行役員 。
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2018年1月〜:現職。
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2020年:クラシエ製薬代表取締役社長。
入社したときから、長年クラシエで働いてこられたのですね。
岩倉昌弘が社長に選ばれた理由
岩倉昌弘さんが、1番最初社長に選ばれたのは43歳のときでした。
岩倉昌弘さんが若くして社長に選ばれた理由はなんだったのでしょうか?
「まあ、ただ一つ言えるのは変なしがらみがなかった。
別に慶応でもないし。 経営に関わったわけでもないし、正直言ってよく分からない。
『お前やれ』と言われただけ。
『アホちゃいまっか。出来るわけないでしょ、そんなの』と、そんな感じを言いましたね。『何を言ってんですか?』と。
ーhttps://gendai.media/articles/-/105002?page=3
社長に抜擢された理由は、ご自身でもよくわかっていなかったそうです。
しかし、『しがらみ』がなかったことが、選ばれた理由だったのでは?と、思っているとのこと。
できるわけないでしょ、といいつつ、1つ1つ教えてもらいながら、今の地位を築き上げたことは、素晴らしいですね。
岩倉昌弘の会社に対する思い
クラシエの企業ビジョンには、『CRAZY KRACIE』と書かれているのをご存知でしょうか?
この言葉には、以下のような意味が込められているそうです。
「そういう言葉を発せられる会社になりたいよねと。
要は我々が提供するサービスで、『この会社はクレイジーね』というのは、変な会社というよりも、感動するような会社になりたいなという意味で。
だから『クレイジー』じゃなくて『クレイジー・クラシエ』なんですよ。
ただ切り取ってみんな『クレイジー、クレイジー』と言うので、『岩倉が言うので、頭おかしいかな』という話がきましたよね」
ーhttps://gendai.media/articles/-/105002?page=4
大胆な発想があふれる会社にしたいという想いを、岩倉昌弘さんはもっているとのこと。
時流に乗っていれば成長していける時代はもう終わってしまった今、飛躍していくためには、真面目さだけでは不十分だと考えているようです。
カネボウ再生に、ずっと向き合ってきた岩倉昌弘さんだからこそ、守りの選択でのその場しのぎをするのではなく、挑戦していく大切さを、強く持っているのかもしれませんね。